研究プロジェクトの目的
日本企業の技術経営マネジメントにおいて、オープンイノベーションの重要性が高まっています。オープンイノベーションは国内外の企業や大学などの外部資源を使って、新商品開発などのイノベーションを効率的に進める考え方です。オープンイノベーションの重要性が高まっている背景としては、韓国、中国などの企業の技術的追い上げや欧米企業との国際競争の激化、イノベーションのプロセスにおける科学的知見の重要性の高まり(サイエンス型産業の台頭)などが考えられます。ここでは、内外の研究者ネットワークを活用して、特許データを中心としたデータベースの構築や、オープンイノベーションに関する理論・実証の両面の研究を総合的に行っております。日本のイノベーションシステムは大企業の自前主義が特徴といわれておりますが、オープン化をグローバル化の重要性がますます高まっている状況において、技術経営マネジメントをどのように進めるべきか、また政府として政策的に対応すべき点は何か、客観的な研究成果に基づいた提言を行うことを目的としています。
研究プロジェクトの内容
イノベーションデータベースの構築
- IIPパテントデータベース
- イノベーションデータベースプラットフォーム構築事業
- NISTEP 科学技術・学術政策研究所
オープンイノベーション実証研究プロジェクト
研究プロジェクトに関するバックグランドドキュメント
- 「日本の産業競争力再生に向けて:サイエンス経済に向けたオープンイノベーションの推進」、RIETIコラム(2014年3月11日)
- 「オープン化とグローバル化:イノベーションによる成長戦略のキーワード」、RIETIコラム(2010年1月1日)
- 『日本のバイオイノベーション』(白桃書房:2009年11月)
- 日本のイノベーションシステム研究(経済産業研究所:2004年3月)